近年、様々なサプリメントが売られておりそれぞれ効能は異なるものの、何がどう効くのかよく調べないと混乱してしまいます。筋肉に効くとされているHMBとプロテインも、異なる点はどこにあるのでしょうか。
HMBとプロテインの違い
HMBもプロテインも、筋肉の合成や分解抑制に効果的なものとして人気です。HMBはプロテインの20杯分の効果があるともいいますが、実際のところはプロテインとHMBでは役割が異なるのです。
プロテインは、日本語に訳するとタンパク質です。その名の通り、タンパク質を補給するためのものです。タンパク質は、筋肉だけでなく、皮膚、内蔵、爪や髪など体のあらゆるパーツをつくる栄養素になります。
しかしHMBは、これがそのまま体をつくることにはつながりません。体に筋肉の合成や分解抑制を指示する役割です。タンパク質が足りない時は、HMBを摂取して筋肉合成を促進しようとしても、材料がないため筋肉がつくれないのです。タンパク質は、食品からも多く摂れるものなので、プロテインからではなく食品から摂取することも可能です。ただ、プロテインだと効率的にタンパク質を補給できるという点で非常に便利なものということは間違いありません。
なので、HMBを摂りつつ、食事から摂取できるタンパク質が足りなそうなのであればプロテインも併用するというのが良いかもしれません。